不動産用語集
あ行
アース
電位を大地と同じにすること。英語のearthで、「接地」ともいう。
電気回路の一部または電気機器等の金属部分を、導線によって、地中に埋設した接地用の電極とつなぐ方法で行なわれる。そのための導線を「アース線」または「接地線」という。
落雷などによる過電流や電荷ノイズの流入を防ぎ、感電事故や電気機器の誤動作を防ぐことができる。また、アースを電気回路の一部として利用し回路を簡易化することもできる。
家電製品を設置する場合には、原則として、電源を接続するときに同時に、製品のアース線をコンセントのアース端末に接続する必要がある。
オートバス
おーとばす
内容
自動的に給湯する機能を備えた浴槽。和製英語である。
湯量、湯温などを設定しておけば、給湯の開始をボタンなどで指示するだけで設定どおりに給湯される。この場合、自動的に追い焚きする機能を備えたものを「フルオートバス」、追い焚きのためには別途の指示が必要なものを「セミオートバス」という。
なお、オートバスであっても浴槽の栓は自動的に開閉しない。
か行
カーテン
窓に掛ける布や膜。日照を遮ったり、部屋を装飾するために使われ、一般に、開閉できる。部屋の仕切りとして使うものも含む。英語のcurtain。
目的、材質、開閉方式などによって選択することになるが、主なものとして、厚手の織物でできたドレープカーテン、薄地で模様のあるレースカーテン、パネルを重ねたブラインド、布を巻き上げるロールスクリーンがある。
さ行
サーキュレーター
室内の暖房の空気等を循環させる装置。天井などに取り付け、冷暖房と併用する。
暖房時には上部に溜まりやすい暖かい空気を下方へ、冷房時には下部に溜まる冷たい空気を循環させる。すなわち、室内の空気の質・温度を均一にする道具である。
た行
第一種住居地域
都市計画法(9条)で「住居の環境を保護するため定める地域」と定義されている。
この用途地域では、建蔽率の限度は原則として50%、60%または80%である。
また容積率の限度は100%から500%の範囲内(6種類)で都市計画で指定される。
この用途地域では次のような用途規制が行なわれている。
(建築できるもの)
1.住宅、共同住宅、寄宿舎、下宿、図書館
2.幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、専修学校、病院、公衆浴場、老人ホーム
3.店舗(3,000平方メートル以下のものに限る)
4.事務所(3,000平方メートル以下のものに限る)
5.危険や環境悪化の恐れが非常に少ない作業場面積が50平方メートル以下の工場
6.ホテル・旅館(3,000平方メートル以下のものに限る)、
7.ボーリング場・スケート場・ゴルフ練習場等(3,000平方メートル以下のものに限る)
8.自動車教習所(3,000平方メートル以下のものに限る)
(建築できないもの)
1.上記に挙げたもの以外の店舗
2.上記に挙げたもの以外の事務所
3.上記に挙げたもの以外の工場
4.上記に挙げたもの以外のホテル・旅館
5.上記に挙げたもの以外の遊戯施設・風俗施設
6.上記に挙げたもの以外の自動車教習所
7.倉庫業の倉庫
画像
ダイニングテーブル
食事をするための台。英語のdining tableで、日本語の食卓と同義だが、一般にちゃぶ台は含まず、椅子に腰掛けて用いるものをさす。
着席人数に応じて大小さまざまである。また、天板を支える脚の構造や天板の材質も多様であるほか、天板を伸縮することのできるもの(extension table)もある。
チーク材
建物などの材料として使われる銘木(美しく趣がある木材)のひとつ。堅牢で耐久性に富み、水に強く色が美しいことから、建物の内装材や家具材だけでなく、造船材や彫刻材などにも使われている。
チーク材となる樹木がチーク(英語のteak)で、アジアの熱帯モンスーン地域に生育する落葉高木樹である。天然樹は伐採が強く規制され、育成林の材木が流通している。
追認
効果のない法律行為について、その効果を生じさせる意思表示をいう。
一定の場合にのみ認められる(通常は、新たな法律行為が必要である)。
その場合とは、次の4つである。
1.無権代理人の法律行為について、本人の意思表示で本人について効果が生じる。
2.無効の法律行為について、当事者が無効であると知ったうえで追認すれば、そのとき新たな行為をしたとみなされる。
3.取り消すことのできる行為を一方的な意思表示によって確定的に有効とする。
4.訴訟能力等を欠いている場合の訴訟行為について、能力を得た後の追認によって行為のときに遡って効力が生じる。
な行
内見
不動産物件を実地に見学・調査すること。一般に、購入または賃借を検討するために実施する。
は行
ハイツ
高台に立地する住宅。英語のheights。
もとは丘など高い場所をさす英語だが、建物の立地特性を示す不動産用語としても使われるようになった。
ま行
マットレス
寝台(ベッド)を使うときに弾力性のある下敷きとする寝具。英語のmattress。和室で敷き布団の下敷きとして用いるものもマットレスという。
厚みと弾力性が必要で、その材質・構造は、スプリングを内蔵し繊維類を詰めたものが一般的であるが、ウレタンフォームやフォームラバーを詰めたものもある。
や行
床下収納
住宅の床下に収納スペースを設けること。
床下収納は、建物空間を有効に利用できるが、温度・湿度の管理、収納品の出入れや掃除の利便に難がある。
なお、伝統的な民家では、土間の一角を掘って「穴蔵」を設け、保存食などを収納することがあるが、床下収納はこの穴蔵と共通する空間設計である。